対戦車戦闘での注意事項

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 はじめまして、デザイナーの「RA」と申します。

 私は開発も中盤も過ぎた頃からの参加組でした。その時点では既にキャラクターや背景オブジェクト等のデータはそろっていたのですが、使用しているポリゴン数の多さと表示できるキャラクター数に驚き、次世代機の可能性に胸を躍らせたものです。

 本作ではイベントシーンの構築作業に携わりました。特に実在したキャラクターが登場するシーンの製作では気を遣いました。世界的に有名なあの独裁者が登場するシーンでしたから。
 彼が人々からどのような印象を持たれているのか? 死ぬ間際は何歳ぐらいだったのか? 等々、名前は知っていてもわからない事も多かったので、資料として昔の記録映像を見たんですが、その凄惨な映像に気が滅入ってしまったことを思い出します。
 爆弾の爆発等を映像で表現する事はあっても、実際に身近で体験した事などありません。爆音で鼓膜が破れ、硝煙と死体の焼ける匂いが漂う中、体の芯まで響く爆音と振動に苛まれた兵士たちのことを考えると、今の時代に生まれて良かったとつくづく思います。

 一方、参考資料として他の会社が発売している戦争ゲームもいくつかプレイしてみたんですが、際限なくリアリズムを追求する次世代機向けソフトで再現され る戦争シーンのリアルさには、技術者として驚くと同時に、ちょっと恐怖を覚えてしまいました。よりリアリズムを増す事は、ゲームの進化の方向の一つだと思 いますが、10年、20年後のゲームはどうなっているのでしょう?


 ところで『Operation Darkness』では、そのような戦場の苛烈さを表現する一部分として、戦車や装甲車が登場しますが、それらの破壊力は半端じゃありません。戦車砲の砲 弾はマップの端から端まで届くため、遮蔽物に隠れながら進まないと直撃必至ですし、仮に直撃を受けなくても爆風の影響でダメージを喰らう仕様になっていま す。
 一方、戦車に肉迫すれば戦車砲の死角に入るので砲での攻撃を受けませんが、その代わりに車体前面機関銃の洗礼を浴びるか、最悪の場合は轢かれて死亡(※ 本作では戦車、装甲車に轢かれると、スキル「Autocure」を付けていても即死します)するので、気をつけましょう。
 これを倒すには対戦車ロケットを叩き込むか、破壊力の高いSP Attackを撃ち込むのが有効なんですが、そこでポイントになるのが距離と弾を当てる場所です。

 本作では弾を喰らった位置によってダメージ量が変化するため、戦車や装甲車を倒す際は、背面か側面を狙うのが有効です。正面からまともに戦ったのでは、 厚い前面装甲でダメージを軽減されてしまうので要注意。また、その際には相対距離も重要です。ポイントは「近すぎず、遠すぎず」。遠過ぎると弾が外れる可 能性もありますし、近すぎると敵戦車を破壊した際の爆発に巻き込まれてダメージを受けることもあるからです。
 
 ということで、今回は発売前ですが重要な攻略ポイントを紹介してみました。
 次回は、ディレクターの「M」が登場します。

2008年2月

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このページは、KKが2007年10月 2日 00:00に書いたブログ記事です。

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