当初の『OPD』続編(妄想)の話

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 こんにちは。毎度お馴染み流浪のOPDプロデューサーです。
 今回はネタがありません...じゃなくて、『STRANGLEHOLD』のマスター提出で大忙しのため、更新するのをすっかり忘れてました。大変ごめんなさい。ところで『Call of Duty 4』のバラエティパック面白いですね。最新、私のお気に入り装備はM16+ドットサイト+サプレッサー付きM9です。パーク1-3は弾薬帯、Stoping Power、Deep impactです。

 

 とまあ、それはさておき『Call of Duty 4』では現代が舞台となっていますが、当初『OPD』続編(妄想)では60-70年代の冷戦期を想定していました。この頃の歴史は調べていくと非常に面白く、特に東西陣営のスパイが暗躍したり、地域紛争が多かった時代でもあったため、ゲームのシナリオ中に組み込む事件に困らないからです(まぁ、実際には紛争や戦争なんて無いのが勿論いいんですが)。

 特にWW2後に超大国となった合衆国とソ連の対立は今更語るまでも無いでしょう。当初『OPD』続編(妄想)では、この冷戦期における二項対立を縦軸とし、そこに吸血鬼一族の暗躍を横軸として絡め、主人公をルイスと新主人公にスイッチさせる予定でした。
 もちろんこの頃は表立った戦争や紛争がヨーロッパではあまりなかった為、必然的にゲーム中での戦闘シーンはベトナムおよびその他の東南アジア、アフリカ、中東を想定しており、クライマックス近くではキューバ危機とその後に続くケネディ大統領の暗殺などを題材として組み込む予定でもありました。これらの案については現時点では一切合財がボツとなってしまいましたが、60-70年代は物語の題材としては非常に面白い時代なので、どこかまた別のタイトルで使用することもあるかも......しれません。

 ちなみに、この時代の東西対立の断絶の深さと非情さをテーマにした小説に、英のジョン・ル・カレが書いたジョージ・スマイリー シリーズがあります。イギリスの諜報機関[サーカス](※ピカデリーサーカスに本部があるためこの通称がついた)に勤めるスパイマスターのスマイリーと彼の率いるチームがソ連のKGBと頭脳戦を繰り広げるスパイ小説三部作です。シリーズ第一作『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』(早川文庫NV 刊)は、実際に起きたキム・フィルビー事件(※1)をモチーフとしており、息詰まる諜報戦が描かれているのでお勧めです。機会があれば、是非ご一読を。

 それでは今回はこの辺で。次回更新は4月22日頃の予定です。

 

(※1)......MI6(SIS)長官候補だったイギリスのスパイ、キム・フィルビーとその同僚数人がソビエトの二重スパイだったことが発覚した事件。学生時代にマルクス主義を信奉していたフィルビーは戦前にソ連に徴募されていたが、その後WW2中にSIS職員となり、戦後は次第に重要なポストに就く一方で仲間の二重スパイと共にソ連へ情報を送り続けていた。この事件は1951年以降発覚し、イギリス諜報機関内部ではモール(土竜の意。二重スパイ、休眠スパイを指す)の焙り出しが続いたが、フィルビーはMI5やMI6、CIAの追及の手を逃れ続け、1963年にソビエトに亡命。KGBの英国担当顧問となった。この事件によってイギリス諜報機関の信頼性は失墜し、大きなダメージを受けた。

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このページは、KKが2008年4月15日 13:45に書いたブログ記事です。

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