2008年4月アーカイブ

 こんにちは。
 OPDプロデューサー@「過労で倒れて二日寝込んで更新遅れてごめんなさい」です。
 最近は『STRANGLEHOLD』のマスター提出と『OPD』の北米版マスター提出が同時期に被って大忙しです。今現在も発熱が続いていて朦朧としてます。『COD』のオンは4周目突入しましたが、マイルハイクラブは未だにクリアできません。『Rainbow Six Vegas 2』も面白いです。ああもう来期予算計画の書類作らなきゃ。

 という塩梅で、今回はネタを仕込んでいる暇がなかったので宣伝のみです。
 昨日24日から北米のマーケットプレースで『OPD』のデモ(体験版)が配信開始されました。ちなみに日本では配信されません。これって日本のゲーマータグで落とせるのかしらん? 兎にも角にも、北米で売れてほしいなぁと思う今日この頃です。

 これだけでは何なので小ネタをひとつ。
『OPD』のヒロイン的位置づけのキャラクターであるコーデリアですが、彼女の名はシェイクスピアの『リア王』に登場する第三王女から採られています。ですが、キャラクター制作の際にイメージとなったキャラクターがもうひとりいます。それは、イギリスの作家P・D・ジェイムズが書いた『女には向かない職業』(ハヤカワ・ミステリ文庫)の主人公コーデリア・グレイです。
 同小説の主人公コーデリアは駆け出しの私立探偵。自殺したパートナーの意志を継いで一人で探偵事務所を続けますが、彼女のもとにあった依頼はある青年の自殺の理由を調べてほしいというものでした。ところがその調査を始めると......という内容です。この小説に登場する主人公コーデリアを一言で表すと「可憐で、ひたむき」というところでしょうか。『OPD』でシナリオを書きながらコーデリアの人物造型をする際に基調にしたのもこの点でした。結果としてその目論見が成功したかどうかはプレイした皆さんのご判断にお任せしますが、このBLOGで以前行っていたキャラクター人気投票でもトップだったので、まあそんなに狙いは外してないのかな...という印象です。

 ということで今回はこの辺で。
 次回更新は5月7日頃の予定です。

 こんにちは。毎度お馴染み流浪のOPDプロデューサーです。
 今回はネタがありません...じゃなくて、『STRANGLEHOLD』のマスター提出で大忙しのため、更新するのをすっかり忘れてました。大変ごめんなさい。ところで『Call of Duty 4』のバラエティパック面白いですね。最新、私のお気に入り装備はM16+ドットサイト+サプレッサー付きM9です。パーク1-3は弾薬帯、Stoping Power、Deep impactです。

 

 とまあ、それはさておき『Call of Duty 4』では現代が舞台となっていますが、当初『OPD』続編(妄想)では60-70年代の冷戦期を想定していました。この頃の歴史は調べていくと非常に面白く、特に東西陣営のスパイが暗躍したり、地域紛争が多かった時代でもあったため、ゲームのシナリオ中に組み込む事件に困らないからです(まぁ、実際には紛争や戦争なんて無いのが勿論いいんですが)。

 特にWW2後に超大国となった合衆国とソ連の対立は今更語るまでも無いでしょう。当初『OPD』続編(妄想)では、この冷戦期における二項対立を縦軸とし、そこに吸血鬼一族の暗躍を横軸として絡め、主人公をルイスと新主人公にスイッチさせる予定でした。
 もちろんこの頃は表立った戦争や紛争がヨーロッパではあまりなかった為、必然的にゲーム中での戦闘シーンはベトナムおよびその他の東南アジア、アフリカ、中東を想定しており、クライマックス近くではキューバ危機とその後に続くケネディ大統領の暗殺などを題材として組み込む予定でもありました。これらの案については現時点では一切合財がボツとなってしまいましたが、60-70年代は物語の題材としては非常に面白い時代なので、どこかまた別のタイトルで使用することもあるかも......しれません。

 ちなみに、この時代の東西対立の断絶の深さと非情さをテーマにした小説に、英のジョン・ル・カレが書いたジョージ・スマイリー シリーズがあります。イギリスの諜報機関[サーカス](※ピカデリーサーカスに本部があるためこの通称がついた)に勤めるスパイマスターのスマイリーと彼の率いるチームがソ連のKGBと頭脳戦を繰り広げるスパイ小説三部作です。シリーズ第一作『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』(早川文庫NV 刊)は、実際に起きたキム・フィルビー事件(※1)をモチーフとしており、息詰まる諜報戦が描かれているのでお勧めです。機会があれば、是非ご一読を。

 それでは今回はこの辺で。次回更新は4月22日頃の予定です。

 

(※1)......MI6(SIS)長官候補だったイギリスのスパイ、キム・フィルビーとその同僚数人がソビエトの二重スパイだったことが発覚した事件。学生時代にマルクス主義を信奉していたフィルビーは戦前にソ連に徴募されていたが、その後WW2中にSIS職員となり、戦後は次第に重要なポストに就く一方で仲間の二重スパイと共にソ連へ情報を送り続けていた。この事件は1951年以降発覚し、イギリス諜報機関内部ではモール(土竜の意。二重スパイ、休眠スパイを指す)の焙り出しが続いたが、フィルビーはMI5やMI6、CIAの追及の手を逃れ続け、1963年にソビエトに亡命。KGBの英国担当顧問となった。この事件によってイギリス諜報機関の信頼性は失墜し、大きなダメージを受けた。

 こんにちは。毎度恒例のOPDプロデューサーのOG@最近は『Call of Duty4』の拡張マップでよくプレイ中です。相変わらずマイルハイ・クラブがクリアできません。

 さて、今回は開発初期ではあったものの最終的に製品版ではカットされた要素の話です。
『OPD』では、1942年7月1日のアフリカからストーリーが始まります。が、このプロローグ部分、実は開発初期段階ではもっと前の時間に設定されており、主人公エドワードが銃撃を受けて瀕死の重傷を負うシチュエーションも異なっていました。具体的には、1942年3月にイギリス軍が実施したサン・ナゼール強襲作戦が当初はMission 01となる予定でした。この作戦、イギリス陸軍のA・C・ニューマン中佐を指揮官とする英軍コマンド部隊がフォルム・エクルーゼにあるドイツ軍の大型艦艇用乾ドックを奇襲し、ドイツ軍の艦艇運用にダメージを与える目的で計画されたものでしたが、実際は失敗と言える結果に終わっています。
 このステージを断念した理由は、マップの複雑さでした。海軍運用の大型ドックのため制作しなければならない3Dモデルの数が多く、おまけに艦艇やUボート、上陸用高速ボートまで作るとなるとコストが相当跳ね上がるため、泣く泣く断念したというわけです。

 同様の理由で断念したステージはあと2つありました。それは、クレタ島への奇襲作戦とイタリア上陸作戦(アンツィオ上陸作戦)のマップです。特にクレタ島のステージは、冒険小説の大家アリステア・マクリーンの『ナヴァロンの要塞』のような潜入破壊工作を想定しており、同地のドイツ空軍空挺部隊と激戦を行う予定でしたが、こちらもモデルの多さとユニット数の削減を目的にカットされました。ああ、FG42出したかったなぁ。
 ちなみにこのカットされたステージでは、ジャック・ヒギンズの冒険小説『鷲は舞い降りた』の主人公クルト・シュタイナ中佐のような、誇り高いドイツ空挺部隊将兵が登場し、そのあとのステージでも数回登場して最終的に仲間となる予定でした。このキャラはステージごとカットされましたが、その名残はマックス・ノイマンとして現在の形になっています。

 それはさておき、『ナヴァロンの要塞』の話でピンときた方もいるかもしれませんが、同作の主役三人組であるキース・マロリー大尉とミラー伍長、アンドレア大佐をベースイメージとしたキャラクターが『OPD』には存在します。ガラントとキース、アンドレアの三人がそれに相当します。1961年制作の映画版『ナヴァロンの要塞』ではマロリー、ミラー、アンドレアをそれぞれグレゴリー・ペック、デヴィッド・ニーヴン、アンソニー・クインが演じていましたが、この映画版のキャストイメージをベースに、味付けを施して現在のガラントとキース、アンドレアが出来上がったというわけです。まぁもっともガラントに至ってはグレゴリー・ペックのイメージとは相当かけ離れてしまいましたが。
 同様に実在の俳優をベースイメージとしたキャラクターは他にも存在します。一例をあげるとMission 06に登場するニードルは、第二次大戦中に暗躍したドイツ人スパイを主人公とした、ケン・フォレット著のスパイスリラー小説『針の眼』(原題:EYE OF THE NEEDLE)の映画版で主人公スパイ「針」を演じたイギリスの名優ドナルド・サザーランドをモデルにしています。

 他にもシンシアの生き別れの兄でIRA(アイルランド共和軍)のテロリストとしてドイツ軍に協力するキャラクターやブラッド・パックから離反してドイツ軍に寝返るキャラクター、ソ連のベルリン侵攻後にドイツ人女性を暴行する赤軍兵をエドワードが射殺するシーンなど開発当初は結構きわどいキャラやシーンもありましたが、それらについては開発コストの問題や、北米での販売を想定した上で政治的な色彩を弱めるべきとの判断でカットされています。

 とまあ、つらつらと思いつくままに書いてみましたが今回はこれにて。次回更新は4月14日頃の予定です。それではまた次回お会いしましょう。


■今回のおまけ
※Mission 27でキマイラが出現した後、BGM中で流れるコーラスの歌詞は何ですか? とのご質問をいただいたのですが、同BGM中の歌詞は以下のようになっています。
-------------------------------------------------
(6sec-31sec)
Let all the world in every corner sing,
my God and Blood !
God and Blood !

Let all the world in every corner sing,
my God and Blood !
God and Blood !

Let all the world in every corner sing,
my God and Blood !
God and Blood !

Let all the world in every corner sing,
my God and Blood !
God and Blood !


(33-51sec//囁く程度の声で)
Earth, break forth and sing,
people quake at the sight.

People's hope was broken to pieces.
The dark will be filled in the world.


(53-56sec)
God and Blood !
God and Blood !


全ての地の隅々に至るまで歌え、
わが神と血を!
神と血を!
(*4回繰り返し)

大地よ、割れよ、歌え。
人はその光景におののく

人の希望は打ち砕かれた。
世界には闇が満たされるだろう

神と血を!
神と血を!

 

■今回のおまけ#2
 今回の更新用にシンシアの壁紙を作ってみました。ご自由にどうぞ。

Cynthia_Rivele.bmp

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