連合軍パートの楽曲担当より

|
 ユーザーの皆さん、こんにちは。
 主に連合軍側BGMの制作を担当した「とまぞぉ」です。

 今回のプロジェクトでは前述したように、ストーリー中で連合軍が関わるパートの BGM全般と戦闘用BGMの一部を担当しました。元々、第二次大戦物や戦争ものが分からない私(特に航空機。中島飛行機で働いていた祖父の影響は微塵もな し)でしたが、そんな中、企画書をプロジェクト開始時に見たときは「久しぶりに大きな仕事に関われるなー」とワクワクしたものです。


 さて、今回のBGM作曲にあたってのコンセプトは明快でした。
 劇中(ストーリーが進行するパート)ではオーケストラ的、戦闘中のパートはゲーム音楽的にする。この二本柱が『Operation Darkness』での作曲における基本コンセプトです。
 もともと「ピコピコ」な電子音が大好きちゃんな私です。パソコンのFM音源から見よう見まねで「ピコピコ」し始めたワケで、親には「そんなにピコピコが好きならピコピコになっちゃいな」などと意味不明なことを言われてました。
 そんな私ですから、オーケストラなんて大それたものは初めてで......それはそれは苦労しました。楽器の名前や編成から学びなおし、どういう音が出て、重ね るとどういう雰囲気になるのか?試行錯誤しながらの作曲でした。また、それが出来るようになっても何か違うんです。そう「クラシック」と「映画(的な)音 楽」は、また違うものだったのです。
 ということで、いろいろと解るまで結構時間がかかりましたし、いまでも解ってないかもしれません(笑)。つーか、作曲するんなら覚えておけ的な感じですね。まあその甲斐あって出来上がったので、実際のBGMはプレイヤーの皆様に聴いて判断していただくとして......。

 このゲームでは作品の世界観が独特というか、いままでに作ったことのない世界観だったので、イメージ的にも苦労しました。何回もラフスコアを書き直し、 ああでもない、こうでもないと悩んだ末に膨大なラフの量になっていました。ゲーム中に収録されている曲は、その過程で生き残った曲たちですから、イイ感じ で作品に溶け込んでいると思ってます。
 そんなこんなでこの作品がターニングポイントとなって、私の作る音楽がいい意味で変わりそうです。もちろん、いままで培ってきた「ピコピコ」は忘れたくないですが。

 特にポイントを挙げると、主題(※オープニングムービーで使用)のメロディは、ゲーム中の複数の場面で、いろいろなアレンジで出てきます。主題のメロディは、個人的にとても気に入っていて、ここ数年の私のベストワークかと思います。
 後半には、ピコピコ+オーケストラ+クワイヤ(合唱)という、ラーメンで言ったら「全部入り」的な曲も登場しますので、プレイヤーの皆さんには是非ゲームを進めて聴いていただきたいです。

 ......嗚呼、全楽曲入りのサントラ出て欲しいなぁ。

2008年2月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29  

タグクラウド

このページについて

このページは、KKが2007年9月26日 00:00に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「シーン担当のひとこと」です。

次のブログ記事は「『OPD』製作チームからのお知らせ#2」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。