デバッグ地獄からの脱出

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いまだに解けない脱出ゲームが何個もあります。NintendoDS用ソフト『ジョニーの脱出大作戦』ディレクターのすぎもとです。こんにちわ。

開発するにあたって、必ず通る道「デバッグ」についてのお話です。

デバッグというのはプログラムやグラフィックの間違い・誤りを探して、正す作業です。
ゲームも人の手で創られるものなので、当然ミスが出てきます。そのミスや誤りのことを「バグ(bug)」といっています。
そして発生したバグを取り除く作業のことを「デバッグ(debug=虫取り)」と呼びます。
じつはこの作業はかなり重要かつ大変な作業で、さまざまな方にデバッグをお願いした後に、さらに外部のデバッグの専門業者の方にもお願いをすることもあります。

ジョニーの開発段階で見つかったバグのおおよその数は250件。
コレで大丈夫だろうという状態でバグ検出依頼をしたにもかかわらず、日に日にバグ報告が現れるので、開発者としては凹んだり潰したり(取り除いたり)また再発生したり凹んだり潰したりの連続です(汗)
ですが、250件という数は少ないほうだと思っています。

ちなみに私は一部スクリプトも担当しておりますが、その中でのバグは約90件以上に及んでいます。
そのほとんどが誤字・脱字・表記の不統一。大変申し訳ありません>他の開発メンバー
このブログにも同じようなことが起こらないよう勤めてまいります。

あ、違った。「努めてまいります」でした(汗)

ただ、こうして開発段階で大小含めて全てのバグを取り除くことによって、皆様に安心な製品をお届けしたいと日々思っております。

あ、そうそう。今日はデバッグを手伝ってもらった隣の席の新人君に感想を書いてもらいました。
以下感想です。

◆◆◆◆◆◆◆◆
「デバッグ」って何ですか? から始まりました。無知な新人です。
仕事内容を聞けば、ゲームをプレイしながら感想を書いたりバグを見つけたりするお仕事だとか。
開発中のゲームをプレイできるなんてすごいなぁ! と、無知な新人はワクワクしながら「デバッグ」とやらに取り掛かりました。
脱出ゲームのプレイは初めてだったので、まず攻略することに大苦戦。

...あれ?
 ...え~?!
  ...無理。
   ...あ!
    ...もしかして...
     ...わ~かった!!!
      ...ほ~ら。
       ...キタキタ。
        ...いえーい!

「デバッグ」のお仕事を忘れ、攻略に必至になってしまう有様。
あーでもない、こーでもない、と苦戦しながらも突然のひらめきや気づきが脱出成功につながった時の達成感は、とても気持ちいいものでした。

はじめてのお仕事はとてもお仕事にはなりませんでしたが(すみません...)楽しくプレイさせてもらいました。
ぜひ、あーでもない、こーでもないと独り言を言いながら楽しんでいただけたらと思います。
◆◆◆◆◆◆◆◆

...結局デバッグ「地獄」ではなかった模様です(笑)

というわけで、
そんな地味な努力の結晶、『ジョニーの脱出大作戦』は2008年8月28日にサクセスから発売です。よろしくお願いします。

公式サイト

2008年7月

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このページは、sugimotoが2008年7月 4日 10:07に書いたブログ記事です。

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