サウンドクリエイターになるには?(その2)

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こんにちは、株式会社サクセス サウンド制作担当のと申します。

本企画は、「ソーシャルゲーム虎の巻」ということで
これからソーシャルゲームを作成したいとお考えの企業、あるいは個人の皆様に向けて、
ゲーム開発のノウハウや、運営の方法論、裏話、いろいろお役に立つ情報を、
ご提供していこうと考えています。

第3弾の「ブラウザゲームの運営方法:メタルサーガ・ニューフロンティア」に続きまして、
第4弾は、 「サウンドクリエイターになるには?」
というテーマで、全3回に分けてお話ししていきます。(今回は2回目です。)



↑↑ いいね!ボタンを押していただければとってもうれしいです。

第2回目の今回は、前回の「楽曲制作(1)の続きで、

「楽曲制作(2)」

についてお話します。


楽曲制作(2)

ゲームの内容に即して、サウンドを考えるのもありますが、とても予算に左右されるので
すべて生演奏などお金をかけて楽曲を作るというわけには行きません。

☆ピコピコサウンド大好き!

サクセスが2008年に作成したタイトル「タッチで退却!やわらか戦車」では
ピコピコサウンドが大活躍しています。

ds_yawaraka.gif



☆ゲームが先か?サウンドが先か?

理想としては、
実際に動くゲームをやりながら、サウンドをイメージして楽曲制作する。
という形が望ましいのですが、

現実は、制作前の企画書があり、いきなり作曲に入っていくパターンが
多いですね。(スケジュール的なことも理由のひとつですが)

後でゲームとサウンドが合体するのですが、
「なんかイメージが違う!!」ということはよくあることです。

このような状態では、後でゲームとうまくシンクロするように修正するしかありません


☆パチンコだってサウンドが大切!

ゲーム以外に、パチンコ、パチスロでのサウンドも作っています。

パチンコのサウンドはある意味とても特殊です。
独特な間があるんです。当落の瞬間のタメの音とか。
これは正直、パチンコを
実際にお金を使ってプレイしないと
絶 対 に 解 ら な い 感覚です。
勉強のためにパチンコ
打つのも大切な事です。
(という理由をつけて遊んでます・・・・・)

最近は立体音響なども導入されているので、感覚的には
ゲームサウンド級のクオリティーが求められます。


☆1つのゲームにいくつの曲があるの?

ゲームのジャンルにもよりますが、
パズルやテーブルゲームなどでは、5曲~10曲程度でしょうか?
「テーマ曲」「メニュー表示のBGM」「対戦中のBGM」「ジングルなどの効果音」など

パチンコの楽曲では、70~80曲で構成されているものも有ります。


☆どんなジャンルの曲でも作れる!

 一度、耳で聞いたことがあるジャンルであれば、どんなジャンルの曲でも
本物とまでは行かないですが
雰囲気が近いところまでは作曲することは出来ます。
まあ、個々では得意なジャンルはあるので、そこではかなりガツンとしたものを作りますが。

この仕事でやっていくには、とにかくあらゆるジャンルの曲を聴き倒すことが重要です。
それが血となり肉となり、実際の仕事に活かすことができる時がかならず来ます。


☆ゲームにサウンドが無かったら?

ゲームの構成要素として、

ゲームのグラフィック(イラストや、動画)、
ゲームを操作する時の音(ボタンを押した音、キャラクターが動く音、効果音)
ゲームの背景に流れる音楽(テーマ曲、メニュー操作時のBGM,戦闘時や移動時などのBGM)

すべてがバランス良くそろってゲームが成立するので、部品としてのサウンドは大切ですね!


☆サウンドOFFでのゲームプレイ!

とはいいつつも、
サウンドをOFFした状況(電車の中とか)でプレイされるユーザさんもおられるので
サウンド無しプレイも、いたしかたないかな?とも思います。

ご自宅でのゲームプレイや、
ヘッドフォンなどで、周囲に迷惑がかからない状況で有れば、ぜひサウンドをONにして
ゲームをプレイしてほしいです。
(ゲームの構成としては、もっともゲームが楽しめるようになっているはずです。)


☆入社当時のエピソード

サウンドクリエイターとして、入社した当時の話ですが、
いきなり来た作曲依頼が、「今週中に5曲」、しかも「クラシック」でした。

当時、作曲なんて
1曲一ヶ月くらいかけるのが当たり前だし、
クラシックなんて作った事なかったので

(仕事ではなく遊びでやってるので、当然なのですが)
もうどうしたらいいのか分からず、いきなり奈落のそこに落とされた気分になりましたが
そこは、自分の性格なのか
上司には「全然よゆーっす!」なんて言って余裕を見せつつ、裏では必死に制作しました。
まぁ、ちゃんと間に合っちゃうんですよね。人間ってすごい。

仕事に慣れていない当時は毎週が苦しく、まるで苦行を行っているという感じでしたが、
完成して画面に合わせて自分の曲を聴いたときの感動とお店に自分が作曲したゲームが

並んでいるのを見たときの感激はほんと忘れられません。
そのために作曲しているという自分がいました。

あれから
12年経った現在では、通算で1000曲くらい楽曲制作している感じです。
まぁ、短いものも含めてですが。


あと、「効果音制作」に関しては、次回のテーマで、詳しくお話します。

次回(3回め:最終回)は、

「効果音ってどう作るの?」と「サウンドクリエイターを目指す人に」

についてお話したいと思います。

なお、ご意見、ご質問などは、こちら(フォーム)から、お願いいたします。

※ご意見、ご質問の本文内に、「サウンドクリエイターになるには?(その2)」について
と、記入いただくとうれしいです。

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ではまた。


















このブログ記事について

このページは、ブログ管理者が2011年7月27日 09:06に書いたブログ記事です。

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