幻霧ノ塔ト剣ノ掟

 

【古き種族の争い】


現存する記録の中で最も古い伝承について説明しよう。
但し、これにはさまざまな解釈が成り立っており、いまだ決着が付いていないことを踏まえていただきたい。
要約すると以下の通りだ。

 


 

この世界に棲まいし三つの種族
妖魔、竜、巨人が三つ巴の争いを繰り広げていた
戦いに終止符を打つ為、妖魔は「混沌神」を創りあげた
それに対抗し、巨人は「秩序神」を創りあげた
しかし、神の力はあまりにも強大であったため、三種族は協力し、神を異世界へと封じ込めた
力は疲弊し、古き種族は表舞台から姿を消す
竜族も神を創っていたらしいが、それがどのようなものであったかは今もって謎とされている

 


 

つまり自らが創り上げた神々と敵対したと解釈できる。しかし、その経緯は不明である。
ただ言えるのは、神々は信仰の対象ではなかったということだ。

最後の一文にある「今」というのは、この記録時点での今である。その謎については、現在のところ口伝にすら発見されていない。

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