地下祭殿内

 
 

【保美】
「瑠璃色に光る部屋……」

【梢子】
「これはもう、間違えようがないわね」

 そこは今までのような通路ではなく、地下にあるとは思えない
大きな部屋だった。
 部屋全体が燐光する不思議な石材で囲まれたそこは、まさに
竜宮城といった場所だった。
 幅二メートルほどもある水路が、外周を除いた部屋を九つに
等分しており、その真ん中にあたる島は、台座のようになって
いる。
 中央は厚みある円盤の径を、徐々に小さくしながら積み上げて
いった階段状ピラミッドのような、高さ二メートルほどの台座に
なっている。
 その頂には一際目立つ、直方体の巨石が安置されている。
 あれが棺だとしたら、ここは玄室そのものであり――
 そしてその、棺のような一枚岩の上には――

【保美】
「先輩、見てください!」

【梢子】
「保美の身体――!」


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